MENU

冷たい手を|歌詞|ラ・ボエーム|Che gelida manina

冷たい手を|歌詞|ラ・ボエーム|Che gelida manina

ラ・ボエーム 第1幕

ロドルフォは、画家、音楽家、哲学者と一緒に屋根裏部屋で生活しています。貧乏ながらも、気ままな暮らしを楽しんでいます。ロドルフォがひとりになった時、お針子のミミがろうそくの火を借りにやってきます。

「冷たい手を」ロドルフォの自己紹介
「私の名はミミ」ミミの自己紹介

自己紹介をしつつ、ふたりは恋の芽生えを感じます。

目次

「冷たい手を」Che gelida manina 歌詞と対訳

Che gelida manina!
Se la lasci riscaldar.
Cercar che giova? Al buio non si trova.

Ma per fortuna è una notte di luna,
e qui la luna l’abbiamo vicina.
Aspetti, signorina,
le dirò con due parole
chi son, che faccio e come vivo. Vuole?

ロドルフォ

なんて冷たくかわいい手だろう!
このまま暖めさせて下さい。
探し続けて何になります? 暗闇では見つかりませんよ。

でも幸い、今夜は月夜です。
そして僕達のそばを月が照らしてくれている。
逃げないで。お嬢さん
二言、言いたいのです。
僕が誰か、何をしていて、どんな生きているか。いいかい?

Chi son? Sono un poeta.
Che cosa faccio? Scrivo.
E come vivo? Vivo.

In povertà mia lieta
scialo da gran signore
rime ed inni d’amore.
Per sogni, per chimere
e per castelli in aria
l’anima ho milionaria.

Talor dal mio forziere
ruban tutti i gioielli
due ladri: gli occhi belli.
V’entrar con voi pur ora
ed i miei sogni usati
e i bei sogni miei
tosto son dileguati.

Ma il furto non m’accora,
poiché vi ha preso stanza
la dolce speranza!

Or che mi conoscete,
parlate voi. Chi siete?
Vi piaccia dir?

ロドルフォ

僕は何者か? 詩人です。
何をしているか? 物書きです。
どんな生活か? 生きています。

気楽な貧乏の中でも、
紳士の贅沢である
愛の詩や賛美歌を。
夢や空想、
空に描いた城にいて
心は大富豪です。

時々、僕の金庫から
全ての宝石を盗み取ります。
美しい瞳という2人の泥棒が
今も貴女と一緒に入ってきて
僕のいつも見る夢や
美しい夢は
あっという間に消えてしまったのです。

でも、盗られても悲しくありません。
期待があるのです。
甘い希望の

今、あなたは僕のことを知ったでしょう。
さあ、話して。どんな方なのですか?
話して頂けませんか?

「冷たい手を」の解説

ロドルフォ

僕の宝箱から、君の二つの瞳が宝石を盗んでいったよ。でも、盗まれても悲しくないさ。甘い希望への期待がある。

と言っています。くさすぎる台詞に笑ってしまいますが、プッチーニの音楽の中で聞くとすんなり心に入ってきます。この歌の次に、ミミの自己紹介「私の名は、ミミ」に続きます。

あわせて読みたい

「ラ・ボエーム」のあらすじ・相関図

目次