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アンドレア・シェニエ【ある日青空を眺めて】歌詞と対訳|Un dì all’azzurro spazio

アンドレア・シェニエ【ある日青空を眺めて】歌詞と対訳|Un dì all'azzurro spazio

アンドレア・シェニエ 第1幕

伯爵令嬢のマッダレーナは、詩人シェニエに会話の中で「愛」の言葉を言わせる賭けをして成功。侮辱されたシェニエは「愛」の美しさ、尊さを歌います。シェニエの最初のアリア「ある日青空を眺めて」です。

目次

「ある日青空を眺めて」Un dì all’azzurro spazio【歌詞と対訳】

Un dì all’azzurro spazio
guardai profondo,
e ai prati colmi di viole,
pioveva loro il sole,
e folgorava d’oro il mondo:
parea la terra un immane tesor,
e a lei serviva di scrigno il firmamento.
Su dalla terra a la mia fronte
veniva una carezza viva, un bacio.
Gridai vinto d’amor:
T’amo tu che mi baci,
divinamente bella, o patria mia!
E volli pien d’amore pregar!
Varcai d’una chiesa la soglia;
là un prete ne le nicchie
dei santi e della Vergine,
accumulava doni –
e al sordo orecchio
un tremulo vegliardo
invan chiedeva pane
e invano stendea la mano!

アンドレア・シェニエ

ある日青空を
私はじっと見つめていた
スミレが咲き誇る野原では
太陽がそれらのために雨のように注ぐ
世界は金色に輝き
大地は巨大な宝物のようだった
そして、大空が宝石箱の役割を果たしている
地面から私の額に
命のある愛撫やくちづけが来たのだ
愛を叫んだ
くちづけをくれたあなたを愛している
神々しく美しい、わが祖国
愛に満ちた祈りをささげたいと思った
教会の敷居をまたぐと
司祭が、(聖人や聖母の)壁のへこみ
聖人や聖母マリアの
贈り物を貯めていた
そして、聞こえないふりをした
震える老人たちが
空しくパンを求めるのを
空しく手を伸ばすのを!

nicchie(nicchia)…壁龕(へきがん)、彫刻などを置く壁のへこみ

Varcai degli abituri l’uscio;
un uom vi calunniava
bestemmiando il suolo
che l’erario a pena sazia
e contro a Dio scagliava
e contro agli uomini
le lagrime dei figli.

アンドレア・シェニエ

私は居住地を通り抜けた
ある男が怒りに満ち
大地を呪っていた
国庫をほとんど満たすことのできない(大地を)
そして、彼は神に叫んだ
その男に向けられたのは
子供たちの涙だった

In cotanta miseria
la patrizia prole che fa?
Sol l’occhio vostro
esprime umanamente qui
un guardo di pietà,
ond’io guardato ho a voi
si come a un angelo.
E dissi: Ecco la bellezza della vita!
Ma, poi, a le vostre parole,
un novello dolor m’ha colto in pieno petto.
O giovinetta bella,
d’un poeta non disprezzate il detto:
Udite! Non conoscete amor,
amor, divino dono, non lo schernir,

del mondo anima e vita è l’Amor!

アンドレア・シェニエ

そのような悲惨さを
貴族の子孫は何をしますか?
唯一あなたの目だけが
ここでは人間らしく表現し
哀れみの表情をしている
私はあなたを見ていた
天使のようだと
そして私は言った、これが生命の美しさだ!と
しかし、あなたの言葉によって
新たな悲しみが私の胸に迫った
美しい少女よ
詩人の言葉を軽視しないでくれ
聞いてください!あなたは愛を知らない
愛、神の贈り物、それを軽視してはいけない

愛は世界の魂であり、命である

【解説】シェニエとマッダレーナをつなぐ、言葉

第2幕でふたりが5年ぶりに再会した際、薄暗闇のためシェニエはマッダレーナだと気が付きません。マッダレーナは「ある日青空を眺めて」のシェニエが最後に言った言葉を引用します。

Non conoscete amor!…

マッダレーナ

あなたは愛を知らない

Nuova questa voce non mi parla!

アンドレア・シェニエ

私に話しかける声は、初めて聞くものではない

…Amor, divino dono
non lo schernir.

マッダレーナ

あなたは愛を知らない
愛、神の贈り物
それを軽視してはいけない

Ch’io vi vegga!

アンドレア・シェニエ

あなたを見たい!

シェニエとマッダレーナにとって、再会までの日々は大変なものでした。革命政府に目をつけられて身を隠すシェニエ、暴動により母が亡くなり、家が没落したマッダレーナ。特にマッダレーナは、シェニエの「ある日青空を眺めて」の詩を頼りに生きていたのでしょう。第2幕でマッダレーナがこの詩をシェニエに言うのは重みがあるなと思います。

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