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手紙の二重唱|フィガロの結婚|歌詞|Sull’aria

手紙の二重唱|フィガロの結婚|歌詞|Sull'aria

フィガロの結婚 第3幕

伯爵を懲らしめるフィガロの計画が失敗したところで、伯爵夫人とスザンナはフィガロ抜きで計画を進めることにします。浮気者の伯爵をおびき出すための手紙を書くのが「手紙の二重唱」です。

目次

「手紙の二重唱」Sull’aria【歌詞と対訳】

“Sull’aria…”

スザンナ

「空中に… 」

“Che soave zeffiretto…”

伯爵夫人

「なんと柔らかな西風が…」

“Zeffiretto…”

スザンナ

「西風が…」 

“Questa sera spirerà…”

伯爵夫人

「今夜、吹くでしょう…」

“Questa sera spirerà…”

スザンナ

「今夜、吹くでしょう…」

“Sotto i pini del boschetto.”

伯爵夫人

「木立の松の下で」

“Sotto i pini…”

スザンナ

「松の下で…」

“Sotto i pini del boschetto.”

伯爵夫人

「木立の松の下で」

“Sotto i pini…del boschetto…”

スザンナ

「松の下で…木立の…」

Ei già il resto capirà.

伯爵夫人

あとは彼も分かるでしょう。

Certo, certo il capirà.

スザンナ

確かに、あの方はお分かりになるでしょう。

「手紙の二重唱」Sull’aria【解説】

穏やかで優しい雰囲気の二重唱だからうっかり忘れてしまいそうですが、妻が浮気夫を誘い出すために手紙を書いています。伯爵夫人は手紙の二重唱の後、ふと思いつきます。

伯爵夫人

Ecco… prendi una spilla:
Servirà di sigillo. Attendi…scrivi
sul riverso del foglio,
“Rimandate il sigillo”.

さあ…ピンを取って
これで封をしましょう。待って…書いてちょうだい
手紙の裏に
「封(のピン)はお返し下さい」

スザンナ

È più bizzarro
di quel della patente.

それは、もっと変ですね
辞令よりも

スザンナの言う通り、ピンで封をするのは当時のマナーではないです。ちなみに、辞令は、オペラの前半でケルビーノの辞令に伯爵が印を押し忘れていたことを言っています。

この手紙につけた「ピン」が後の展開のポイントになります。このピンがフィガロの目にとまり、スザンナが伯爵と浮気をしようとしているのでは?と疑うようになります。

映画「ショーシャンクの空に」で「手紙の二重唱」

「手紙の二重唱」が使われている有名な映画は、「ショーシャンクの空に」です。他に、映画「フィリップ、きみを愛してる!」でも使用されています。

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