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歌に生き愛に生き|歌詞|トスカ|Vissi d’arte

歌に生き愛に生き|歌詞|トスカ|Vissi d'arte

トスカ 第2幕

「歌に生き愛に生き(歌に生き恋に生き)」は、歌姫トスカの苦悩の歌です。

「歌に生き愛に生き」という名前から、内容は歌や男女の恋愛について書かれていると想像しますが、トスカの信仰心が歌われています。「愛に生き」とは「神への愛に生き」なのです。

トスカは、恋人のカヴァラドッシの命を救うために、警視総監のスカルピアに「トスカの体を代償にする」よう求められています。「無理強いはしない」とスカルピアに言われ、苦悩で歌います。

目次

「歌に生き愛に生き」Vissi d’arte, vissi d’amore 歌詞と対訳

Vissi d’arte, vissi d’amore,
non feci mai male ad anima viva!…

Con man furtiva
quante miserie conobbi, aiutai…

Sempre con fe’ sincera,
la mia preghiera
ai santi tabernacoli salì.

Sempre con fe’ sincera
diedi fiori agli altar.

トスカ

芸術に生き、愛に生きてきた
生きている人間を傷つけたことはない!

気づかれぬようにそっと、
どれほどの不幸を助けてきたか

いつも誠実な気持ちで
私の祈りを
聖人たちへ捧げてきた

いつも誠実な姿で
祭壇へ花を捧げてきた

Nell’ora del dolore
perché, perché Signore,
perché me ne rimuneri così?

Diedi gioielli
della Madonna al manto,
e diedi il canto
agli astri, al ciel, che ne ridean più belli.

Nell’ora del dolore,
perché, perché Signore,
perché me ne rimuneri così?

トスカ

悲しみの時に
なぜ、なぜ、主よ、
なぜ、このような仕打ちをするのですか?

宝石を捧げて
聖母様のマントに飾り
そして、歌を捧げた
美しく輝く、星々、天国にむけて。

悲しみの時に
なぜ、なぜ、主よ、
なぜ、このような仕打ちをするのですか?

「歌に生き愛に生き」の解説

スカルピアの「恋人を助けたければ、身を捧げろ」と言われて、苦悩するトスカ。前半部分では、信心深いことが伺えますし、後半では、宝石や歌を神に捧げています。苦しみの中、「なぜ、なぜなの」と何度も繰り返します。

perché ペルケ なぜ

「歌に生き、愛に生き」の後、トスカは、スカルピアに身をゆだねる決意をしたものの、刃物に気がつき、スカルピアを殺害。そして、憎い敵であるスカルピアの遺体に、両脇に燭台を置き、十字を切って去るのです。

カヴァラドッシ

信心深く、虫も殺せない君が、このようなことを。

トスカがスカルピアを殺害したことを知って、カヴァラドッシはそのように言います。「歌に生き、愛に生き」で歌われた、「なぜ、なぜ」という、信仰への疑問や揺らぎが、スカルピアを殺害を実行できるきっかけになったのです。

オペラの最後、トスカが「スカルピア、神の御前に」と言った理由

トスカがスカルピアを殺した後、トスカと恋人のカヴァラドッシは逃げる計画を立てます。ですが、スカルピアの悪意の嘘により、カヴァラドッシは死に、トスカにはスカルピアを殺した罪で兵が追ってくるのでした。

トスカ

スカルピア!神の御前に!

と言い、兵を前にして、トスカは屋上から飛び降り亡くなります。「死を目の前にして、恋人ではなくスカルピアのことを考えるの?」とも思いましたが、強い信仰心ゆえに「神に裁いて欲しい」という気持ちで言ったのでしょう。

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