オペラ「影のない女」あらすじと相関図|リヒャルト・シュトラウス

「影のない女」はリヒャルト・シュトラウスが作曲した3幕のオペラです。リヒャルト・シュトラウスと長年オペラを作っている、ホフマンスタールによるドイツ語の台本が使われています。

目次

オペラ・歌劇「影のない女」の簡単なあらすじ

オペラ前の出来事

精霊界の王カイコバートの娘である、皇后は自分の影がない。(影がないことは、子供を持てないことの象徴として表現されている。)父のカイコバートにより「一年以内に皇后が影を得なければ、彼女は精霊界に連れ戻され、皇帝は石になる」と言い渡されている。

オペラ

皇后付きの乳母のもとに、精霊界からの使者が来る。「皇后は3日以内に影を得なければならない」という伝令だった。乳母は皇后に別の女性から影をもらおうと提案する。

バラク夫妻は貧しく暮らしている。バラクの妻のもとに、貧しいみなりの皇后と乳母が現れる。乳母は彼女に贅沢な幻影を見せて、影を売る約束をさせる。バラクの妻が夫に影を売ったことを言うと、夫は怒り、彼女を刺そうとする。バラクの妻は夫の行いに感動する。バラク夫妻は地面に飲み込まれる。

精霊界。バラク夫妻は別々の部屋に入れられている。互いに相手を思っている。皇后は父のカイコバートに許しを得ようと考える。父のカイコバートに会うと、石になった夫の皇帝を見る。皇后の前に泉が現れる。その水を飲めば影を得られると言われる。彼女は水を飲まない。水を飲まなかったことによって、皇后は影を手に入れ、皇帝は石から元に戻る。バラク夫妻も元の暮らしに戻る。

「影のない女」の相関図

オペラ「影のない女」の相関図
オペラ「影のない女」の相関図

「影のない女」の登場人物

皇后カイコバートの娘ソプラノ
染物師の妻バラクの妻ソプラノ
乳母皇后のお付きメゾソプラノ
皇帝人間界の皇帝テノール
バラク染物師テノール
精霊界の使者伝令バリトン

「影のない女」の基本情報

  • 題名 影のない女 Die Frau ohne Schatten
  • 作曲 リヒャルト・シュトラウス
  • 初演 1919年10月10日 ウィーン国立歌劇場
  • 台本 フーゴ・フォン・ホーフマンスタール
  • 言語 ドイツ語
  • 上演時間 3時間20分(第1幕70分 第2幕70分 第3幕60分)

「影のない女」第1幕

皇后付きの乳母に精霊界の使者が伝令に来る。「皇后は3日以内に影を取得する必要がある。」皇后は乳母に影を得られるように手伝ってくれと頼む。乳母は影を売ってくれる女性を探そうと提案する。

皇帝は3日間の狩猟旅行に出かける。

染物師バラクは、妻と彼の三人兄弟とともに貧しく暮らしている。バラクの妻のもとに、貧しいみなりの皇后と乳母が現れる。乳母はバラクの妻に贅沢の幻影を見せて、影を売る約束をさせる。

「影のない女」第2幕

朝、バラクは働きに出かける。乳母はバラクの妻に若い男の幻影を見せて、浮気させようとする。バラクが物乞いの子供たちを連れて帰る。

皇帝は、皇后と乳母を見かける。皇后から人間の匂いがしたため浮気を疑い、彼女を殺害しようとするが愛のためにやめる。ひとりで去る。

夜、乳母は再びバラクの妻に若い男の幻影を見せて浮気させようとする。彼女は誘惑されそうになるが、驚いて起きた夫を置き去りにして出かける。皇后は罪悪感を持つ。

翌日、バラクの妻は夫に自分の影を売ったと打ち明ける。バラクは怒って妻を刺そうとするが、妻はその行為に感動して謝る。地面が裂けて、バラク夫妻が飲み込まれる。

「影のない女」第3幕

精霊界の洞窟。バラク夫妻は相手が近くにいるのを知らずに、別々の部屋に入れらている。ふたりとも自分の過ちを後悔している。天上からの声で、彼らはそれぞれ階段をのぼる。

精霊界の神殿前に、皇后と乳母は到着する。乳母は皇后を逃がそうとするが、皇后は父に会うことにする。皇后は乳母を追い払う。精霊界の使者は乳母に精霊界を出ていくように言い渡す。

神殿の中で、皇后は父であるカイコバートに許しを訴える。カイコバートは答えずに、石になった皇帝を見せる。皇后の前に泉が湧き出る。神殿の守護者は、皇后に水を飲んで影を得るように言う。皇后は他の人の影を奪うことになるため、水を飲まない。皇后は影を得て、皇帝は元の姿に戻る。

精霊界の滝のそば、バラク夫妻は再会する。バラクの妻は影を取り戻す。

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